マリンチャットという無料チャットアプリをご存じだろうか?
一昔前まではインターネットを通じて知り合うのはなんとなく敬遠されていたが、今となっては連日なにかしら出会い系を通じて知り合った男女の起こした事件が報道されている。それだけインターネットを通じて誰かと知り合うということのハードルが低くなり、老若男女の幅広く浸透したということだ。以前は「出会い系サイト」といういかにもアンダーグラウンド感のある呼称だったが、それも時代とともにアプリに変わり名前もオシャレな横文字へと変化していったことも浸透へ至った要因の一つであろう。アプリの数もスマホが普及しはじめた当初に比べ膨大で、取捨選択が非常に難しくなってくる。
大手のOmiai、タップル誕生、ペアーズといった有名どころのアプリは確かに口コミなどを見ていると出会えるのは確かであり、私の周りにも実際にそれで知り合って結婚した人もいる。ただ、それも実際のところその人によって合う合わないがあるようで実際に使ってみないとわからない。女性は無料のものが多いので気軽に試してみて合わなければやめればいいのだが、男性はそうはいかない。大体のアプリが定額制を導入しており、月額3000円ほどの課金が必要だ。
逆に言えば定額制なので、昔の出会い系サイトによくあった課金目的でポイントをガンガン使わせて利用料をむしりとるサクラの存在に怯える必要がない点は非常にクリーンでありがたい。結局のところはコストパフォーマンスによると思うが、なるべくならお金をかけずに知り合いたいというのは万人に共通の意見だろう。私も実際に無料の範囲内で大手のアプリを使用してみたが、相手に好意を伝えるいいね!は押せても実際にメッセージのやり取りを始めようとするとすぐに課金が必要となるのでそれ以上使うのをやめてしまった。
そんな中、たまたま某掲示板のまとめサイトを見ているとマリンチャットというアプリで実際に出会ったという記事を何個か見つけたのでインストールしてみることにした。インストール当時と今のアプリ内の仕様が大きく違うので先にアプリの説明からしておこう。
目次
ORCA(マリンチャット)とは?

現在はアプリ自体の名前がマリンチャットという名前ではなくORCA(オルカ)という名前に変更されている。料金は完全に無料。有料のサービスは一切ない。建前としてはこのアプリはチャットアプリであり、出会い系アプリではない為個人的な連絡先交換は一切禁止。万が一交換しているのを運営に見つかると、アカウント凍結されるようだ。といっても実際私は数えきれない程多数の女性と連絡先を交換したが、いまだになにも問題はなく使用できている。
昔は検索対象の性別と地域を指定しての絞り込み検索ができたのだが、今はその機能がなくなり地域のみでの絞り込みになってしまったので、自分で検索リストの中から女性を選び個人チャットもしくはその人の公開ページのようなところに書き込んで絡んでいくことになる。おそらく出会い系アプリとの区別をするための措置であると思われる。あと今では動作が不安定ながら通話機能もついている。実際に使ってみた感想は無料アプリの中では女性の返信率が比較的高いのと、実際に連絡先を交換までこぎつければほぼ会える。
関西で20歳ネイリストと出会った話
さて、いよいよ本題の関西のネイリストに会いに行った話をしようと思う。
アプリをインストールして1ヶ月くらいたったある日、いつものように絞り込み検索をかけて個人チャットを飛ばしていると早速返信が返ってきた。名前はマミ、20歳だ。私は最初にチャットを送るときに挨拶だけだと単調で相手にインパクトを残せないので、必ず相手のプロフィールからわかる何か一言を添えるようにしている。この子はやや日本人離れした目鼻立ちをしていたので、そのことについて触れてみる。

大体の女性は返信がないことが多いので、まずは第一関門をクリアした。あとはここから他愛もない話を続けて、相手に自分に興味を持ってもらうことが次のステップだ。

マミはちゃんと質問に対して丁寧に答えてくれる。意外とこういう風にちゃんと返してくる女性は少ない。うん、はい、とか返信の余地さえ与えてくれないような単調な返しをしてくる女性が多い。それならなぜ返信してくるのかと私はいつも疑問に思う。それなら最初からなにも返信しないほうが、お互い嫌な思いをせずに済むだろう。こういう場所で求めるべきことではないかもしれないが、最低限のマナーを守って欲しいと思う。
少々愚痴っぽくなってしまったので話を本題に戻そう。

20歳にしてはなかなかの落ち着きがある感じだったので結婚していそうだなと予想し、質問を投げかける。
普通に独身で彼氏もいなさそうな返答だ。
返信のペースも結構いい感じで、会話も続くので悪くない。
ちょうど住んでるあたりが日本でも有数の観光地ということもあり、話題がこちらからも振りやすくとても助かった。
さて、なかなかいい感じで話も盛り上がってきたので軽い冗談ぽい感じで会うことを打診してみる。もちろんここでいきなり約束を取り付けるために聞いているのではなく、あくまでも相手の会うことへのハードルを確認するためである。

あまり会うのに必死だというところを悟られると、ワンナイト目的だと思われ警戒されてしまうので。ちゃんと別の理由を用意してあげる。(ちなみにこの時マイルが貯まっていて有効期限が迫っていたので使わないと失効するというのは事実であったが)

まだ名前すらちゃんと確認していなかったのでパーソナルな質問を色々聞いてみる。そして絵文字だったり、向こうからの質問も返ってくるようになりなかなかいい感じだと言える。

いよいよここでこのアプリからのライン等への移動を持ちかけてみる。

ここでも無理に交換しようとせず、相手を気づかうような感じで送る。この時は断られてしまったが、連絡を取り続けていれば間違いなく移動へ持ち込めることを確信した。
ここからも他愛ない話を続け、次の移動のチャンスを伺う。
この辺りはマミが住んでいる地域の話ばかりしているので、内容を公開出来ない事をお許しいただきたい。
翌日もきちんと向こうから連絡が返ってきた。電話したいと前日に行ったことにより連絡を切られたと思ったがちゃんと返してくれたので一安心だ。
やはり相手の得意分野に話を持っていくと、話題にも事欠かないし相手も悪い気はしないだろう。
ここで顔写真の要求をしてみる。プロフィールの画像でも十分かわいいかったので期待ができる。
文句を言いつつも送ってくるあたりがなんとも期待を持たせてくれる。
どうやら向こうも興味を持ってくれているようだ。
この流れなら電話もいけると確信し、再度打診してみるとOK。移動に持ち込めそうだ。
ここからカカオトークへと移動した。
残念ながらここから先のやり取りの記録は残っていないので、記憶を頼りに説明しよう。
マミとはこのあと電話をすることとなった。ちょっとくらいならといいつつ結局2時間近くも電話してしまった事を鮮明に覚えている。
それからは毎日連絡を取りだんだんとビデオ通話をするようになり、お互いの距離を縮めていった。知り合ってから1ヶ月くらい経った頃マミは私の事を好きというようになってきた。
私が住んでいる場所からマミが住んでいる場所まではかなりの距離があるので、会いにいくにも時間とお金がかかる。
遠路はるばるやって来て会って何も出来ませんでした、なんてことはなんとしてでも避けたかったので確実にSEXまで持ちこめる状況をうかがっていた。
機は十分に熟したので、いよいよ二泊三日の旅程で会いにいくことにした。
1日目はマミが仕事だったので夜仕事終わりに合流する事となった。少々早めに着いてしまったので、マミの職場をのぞきにいってみることにした。マミが働いているのは商業ビルの中なので店に入らなくても通路からみることができた。お、それらしい人がいるいる。いつも画面越しでみるより、かわいい印象だった。マミは私が来たことに気づいていないようだ。仕事の邪魔をするのも悪いので、そのあとはマミの職場の近くのカフェで時間を潰すことにした。
マミの仕事が終わったらしくメッセージがきた。私は自分の特徴を伝えると程なくしてマミがやってきた。
マミ「はじめまして~♩」
マミは照れくさいのか顔を隠しながら、そう挨拶してきた。
私「やっと会えたね~」
マミ「ほんまに来ると思わへんかった」
私「マミに会いたかったから来たよ~」
マミ「マイル使いたかっただけやろ~笑」
そんな会話を交わしながら、マミの職場近くのダイニングバーに移動した。
私「会いたかったー?」
マミ「うん♩」
私「本当に?」
マミ「ほんまに」
私「俺もだよ」
なんて歯の浮くような会話をしながら、お酒を飲みつつ食事を楽しんだ。
二人ともほどよくお酒が入ったところで、店を後にすることにしたのだが、ここで非常に嬉しい誤算があった。
私「そろそろお会計して次行こうか」
マミ「ここは私がごちそうするな」
私「いやいいよ。年下なんだしこうやって本当にあってくれたんだから」
マミ「会いたかったのはうちもやで。お金と時間かけて会いに来てくれたんやからここは出させてなぁ」
自分から率先してお金を払うなんて、いまどきの若い子にしては珍しいタイプだ。ありがたくここは会計を済ませてもらい、店を後にした。2軒目に行こうかどうか迷いながらブラブラしているとちょうど近くに川があったので、そこで少し休んで話すことにした。次の日は観光することになっていたので、適当なベンチに座りプランなどを話しあってるうちに雰囲気も相まってだんだんと寄り添いあって、マミは私の目を見つめながら
「大好きやで」
というとキスをしてきた。ここまでくればあとはこちらの主導権だ。時間も23時をまわりかなり遅くなっていたので私の宿泊するホテルに泊まることにした。
私「そろそろホテルに行こうか」
マミ「うん…」
そしてホテルにしっかりと手を繋ぎながらホテルへと移動し、まるでドラマのワンシーンさながら部屋に着くと同時に濃厚なキスをし、服を脱がせあい、私たちは一つとなった。
次の日もしっかり朝からおかわりをして、観光も楽しみまたその夜も体を求めあった。そして3日目はマミが仕事だったので、名残惜しかったがまた必ず会うことを約束して帰路についた。こうしてマミとの初デートは幕を閉じた。
それから約半年が経ったが、連絡はいまでも毎日取り、2ヶ月に1回くらいのペースで会っている。マミの私に対する好意は冷めるどころかむしろ日に日に増してきて、電話を1日でも欠かすと非常に不機嫌になる。若いということもあり仕方のないことだとは思うが、正直なところ最近は私にとってはそれが負担となってしまっている。ただ誕生日に高価なプレゼントを贈ってくれたり、旅行代を全額出してくれたりするので一概にデメリットばかりあるというわけではない。深く考えても仕方ないし、私はなりゆきに身を任せることにした。この先、二人はいったいどういう結末になるのか私自身も予想がつかないまま、 マミの元へ向かう機内でこの記事を書いている。
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